ビル10階で幕を開ける
大人の隠れ家トラットリア
アラカルトメニューはなく、4種のおまかせコースのみ。路面には立て看板も掲げず、オフィスビルの10階でひっそりと営業している『ジョヴァノット』。――そう聞くと、少し気後れしそうだが、どうぞご安心を。エレベーターが開くと、オーナーシェフの上村さんが人懐っこい笑顔で迎えてくれ、瞬時に心がほどける。幅広のカウンターには4脚の椅子がゆったりと配され、堅苦しさなどはまったく感じさせない。まるでシェフのプライベートキッチンに招かれ、「まあ、のんびりくつろいでいってよ」とほほ笑みかけてもらったような心持ちに。料理はもちろん、此処で過ごすひとときへの期待が高まる。

料理もワインも会話も
当意即妙の機知で心地よく
コースは6,600円から用意される全7皿で構成され、価格とともに食材がグレードアップしていく。おまかせとはいえ、食材や調理法などはリクエストに応えてくれ、「お客さまのご要望に合わせてゆるーく(笑)」が上村流だ。
ひと皿ごとの提供順も、たとえばカルパッチョなら、冬は温かいスープのあとに、暑い日はまず最初に、といった具合で臨機応変に。この日の身の引き締まった寒ブリは、濃厚なシチリア産乾燥トマトをペーストし、高知産トマトと合わせたフレッシュなソースで旨みが引き立てられている。
上村シェフは大阪のイタリアンの名店で腕を磨き、現地イタリアでも3年半の修業を積んできた。2006年に南船場で独立し、10年後にこの街に移転。昔ながらの問屋街の活気と、オフィス街の落ち着きが程よく入り混じったこの街の雰囲気が好きで、「お客さまも私も互いに心地よいペースで愉しめるように」と、あえてビルの最上階を選んだそう。
その想いに呼応するように、常連客や遠方からのリピーターが足繁く訪れる。食後にすぐ次回の来店日を決める人も多く、シェフの料理や会話の当意即妙ぶりを堪能できるカウンター席から予約が埋まっていく。

[この街のお気に入り]
オーナーシェフ | 上村 和世さん
この街は、かつて砂糖問屋などが軒を連ねた「天下の台所」。今も活気ある雰囲気が漂っています。中央線で奈良からのお客さまもいらっしゃるし、最近増えたタワーマンションのお宅にケータリングすることも。いずれなにわ筋線が開通すれば、さらに便利な街になりそうですね。

ジョヴァノット
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Open 17:30〜23:00
金曜・土曜はランチも営業(12:00〜13:30)
※閉店時間は予約時応相談 -
Closed 日曜 -
Tel 06-6261-3939 -
Address 大阪市中央区南本町1-3-14 HPビル 10F -
Access 徒歩6分/約450m
























